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2020年08月10日11:43:00

読書感想『一人称単数』

村上春樹の8篇から成る新作短編集。

「品川猿の告白」が村上春樹のエッセンスが集約された感じで良かった。  
ただ逆に他のはあまり印象に残らなかった 
(自分が洋楽やファッションに疎いというのもその理由かと思う)。  
主人公(一人称)は相変わらず主体性に欠けるモブで、
モヤっとした味の良い値段の料理を食べた後のような読後感
(特に 最後の「一人称単数」がそれを象徴するような話だった)。

 村上春樹のキャリアがピークを過ぎ、
自分の嗜好も変わった結果と思う反面、
村上春樹が現代日本社会をキャンバスに小説を書くと
必然的にこんな感じになるのかもしれないとも思えた。

印象に残ったのは、
最初の「石のまくらに」の以下の文。

"それはあくまで成り行きによる結びつきだった。
僕がとくに彼女を求めていたわけでもないし、
彼女もとくに僕を求めていたわけでもなかった(と思う)。"

のっけから村上春樹丸出しで、
正直こんなフレーズのリピートでもキツかったとは思う。



fhiyoshi at 11:43│Comments(0)読書 

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