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2020年07月12日21:43:00

読書感想『流浪の月』

冗長と感じる部分がほとんどなく、納得の構成で、
3、4回に分けて
最後はP.216から100ページほどを一気に読み終えた。

大して本を読んでないので本屋大賞のレベルは分からないが
これまでよく読んできた村上春樹と比べても
シンプルに面白いと感じた。

村上春樹の一人称が、
男性から女性に変わったくらいの感じで読み始めたが、
ミステリーやファンタジーをほとんど持ち込まず、
フィクションにリアリティを与えつつ
終始飽きさせないドラマチックな展開は
村上春樹よりも秀逸だったと思う
(村上春樹には猛烈に飽きる冗長な展開が必ずと言っていいほどある)。

ただ、本の帯に書いてあった、書店員の
「徐々に毒に侵されて、トドメを刺される」とか
「どんでん返しは無い」とか
「読み終わってから泣いた」とかいう感想は、
読み終わってみると、どれもピンと来なかった。

ネタバレにはならないと思われる、
特に気に入った一節を上げる。

--以下引用--
白く味気ない廊下を歩きながら、
目に見えなくて、どこにあるかもわからなくて、
自分でもどうしようもない場所についた傷の治し方を考えた。
まったく痛まない日もあれば、うずくまりたいほど痛い日もある。
痛みに振り回されて、うまくいっていたことまで駄目になる。

唯一の救いは、そんな人は結構いるということだ。
口にも態度にも出さないだけで、
吹きさらしのまま雨も風も日照りも身に受けて、
それでもまだしばらくは大丈夫だろうと、
確証もなくぼんやりと自分を励まして生きている、
そんな人たちがあちこちにひそんでいると思う。
--引用終わり--

世の中の抗えない流れに流されるしかないと思う反面、
この小説は希望も与えてくれる。
大概は捉え方に掛かっていると思う。
悪いイメージが悪い結果を実現させるように
ポジティブな思考がポジティブな結果を創る。

大事なのは自己評価。
結果を出すスタンスとして、
社会的地位や資産の大小と連動しないとマズいと思うのが一番マズい。
リスクを採らないリスクと同じくらいマズい。

人間関係は愛すべき人を愛せれば良いと思う。
周囲の評価は受け流し、
自己評価で自己ベストを更新、自己満足し続けられるように生きようと思った。



fhiyoshi at 21:43│Comments(0)読書 

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